クロール

 

泳法の中でもクロールは基本的な泳ぎになります。クロールは全ての泳ぎに通じていくのでしっかりマスターしましょう。クロールは通称フリーとも呼ばれていますが、これはフリースタイルの競技では選手が全員クロールで泳ぐことからこう呼ばれています。

 

クロールでの足使いは、コツをつかむまでは難しいと感じるかもしれません。しかし事前にしっかりとバタ足を習得していれば、案外早くスピードもアップしていきます。もちろん手の動きもしっかりと身につける必要があります。

 

バタ足での足首の動きは力を入れずにブラブラの状態にして、つま先を伸ばし、足首が伸びている状態がベストで、こうして足首をやわらかい状態にしておくのがキックを上手に行うコツとなります。よく自己流で泳ぎを覚えた人が水しぶきを上げながらバタ足をしているのをプールで見かけますが、これは膝が曲がっているのが原因で、これではスピードが乗りません。

 

実際のキックはももを動かして蹴ることになります。ももをしっかりと動かして、膝、足首へと折れずに柔らかく曲がるように連動させますが、こうしてキックの練習をすると、お尻が筋肉痛になります。これが正しいキックをしている証拠です。

 

次は手の動きです。水泳で手で水をかくことを「プル」といいますが、プルにはストレートプル、C字プル、S字プルという3種類があり、初心者はストレートからはじめてください。以後徐々にC字、S字と移っていきますが、共通していえることは遠くに手を入れるということです。手を水に入れ、引く、押す、水から手を出す、腕を前に戻す、という5つの動作で構成されます。

 

水の中に入った腕は肩から伸ばすようにして前に出し、反対側の手よりも前に出るようにします。左右の腕の動きのタイミングは、指先を揃えてから次の腕を上げるようにすればいいでしょう。